精神科作業療法とは?
人は、自分によって大切な作業(行動)を行うことで、いきいきとした生活を過ごすことができます。作業療法とは、その人にとって大切な作業が行えるよう支援するリハビリテーションです。
作業療法では、目標とする作業ができるようになり、自分らしい生活を取り戻すために、様々なプログラムを活用します。
具体的・現実的な作業活動(遊び、創作的なものから日常生活に関連するものまで)を個別あるいは集団の中で利用することで、精神機能・対人関係能力・作業能力などの改善・向上をはかり、「より良い生活」がおくれるように援助をするものです。
治療内容と効果
病状安定に向けての援助 | 目的を持って作業活動に取り組むことで気分転換や病状の安定を図り、他の治療を合わせて回復を促進する支援をします。 |
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基本的な日常生活への援助 | 定期的にプログラムに参加することで生活リズムを整え、有意義な時間を過ごせるように、また必要な生活技術を身に付けられるように支援します。 |
対人関係改善への援助 | グループ活動を通じて他者との交流を促し、人間関係がより円滑となり、また集団における所属感を育み、自分を表現できるように支援します。 |
社会生活への援助 | より良い社会生活を営めるように趣味や余暇の活動を充実させる支援をします。 |
作業療法プログラム
作業療法室での活動 | 革工芸、陶芸、手芸、アメリカンフラワー、ビーズ、塗り絵、プラモデル、書道、卓球、エアロバイク、ギター、電子ピアノ、読書、音楽鑑賞、TVゲーム 等 |
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病棟プログラム | カラオケ、軽体操、リラクゼーション、創作活動 等 |
小集団プログラム | クッキング、園芸クラブ、コーラス、新聞部 等 |
外出プログラム | 社会体験、ソフトボール、ゲートボール 等 |
男女若手のOTが中心となって作業療法計画を立てて実施しており、PDCAにて年間計画の進捗管理をおこなっています。