新薬採用
新しい抗うつ薬ズラノロン(ザズベイ カプセル30mg)が新規採用となりました。
人間の脳内では、多くの神経細胞がネットワークを形成し、情報を伝達しながら高度な機能を担っています。うつ状態が続くと、アロプレグナノロンが低下したり、GABAの働きが十分でなくなったりして、脳内のネットワークの連携が乱れることがあります。
ズラノロンはアロプレグナノロンのような働きをし、GABAの働きを助けることで、ネットワークのバランスを整える作用があると考えられています。
従来の抗うつ薬がセロトニンやノルアドレナリンに作用するのに対し、ズラノロンはGABA系を介して脳の興奮と抑制のバランスを整える点が特徴です。
また、ベンゾジアゼピン系薬とは異なる部位に作用し、シナプス型だけでなくシナプス外型のGABA-A受容体にも働くことで、持続的な抑制作用も高めると考えられています。
用法・用量としては、通常、成人にはズラノロンとして1日1回30mgを夕食後に14日間経口投与します。再治療が必要な場合には、前回の投与終了から6週間以上あけて投与を行います。
現行のうつ病治療においては、薬物療法のみでは病状が改善しないケースもあり、休養や生活リズムの調整、心理社会的支援も併せて行うことが大切です。抑うつ症状でお悩みの方は主治医にご相談ください。
2026.04.30
